どの時期にマイホームを購入すればいいのか

マイホームを持つ一番のメリットは月々の家賃がかからないことで、長期的に見れば賃貸物件に住み続ける場合と比べるとトータルで負担する住居費を節約することができることです。住宅ローンを利用してマイホームを購入すると20~30年間にわたり毎月ローンを返済する必要がありますが、完済後は物件が自分の所有物になるので毎月の住居費の負担が軽くなります。これにたいして賃貸物件に住む場合は何十年間も家賃を支払い続けたとしても自分の物にはならず、長期的に見ると損をしてしまいます。賃貸物件に住み続けると住居費の負担が大きくなってしまうので、早めにマイホームを購入してローン返済をスタートしたほうがお得です。ただし新築住宅を購入するためには多額の住宅ローンの借り入れをしたり頭金を用意しなければならないので、まとまった資金を作るまで待たなければならないでしょう。
マイホームを購入するベストなタイミングを決める際は、日本で初めて住宅を買った人の平均年齢のデータが参考になるかもしれません。平成30年度住宅市場動向調査(国土交通省)によると、住宅のタイプ別に初めて家を買った人の平均年齢の調査結果のデータが公表されています。マイホームを買った平均年齢ですが、40.4歳(注文住宅)・37.7歳(分譲一戸建て住宅)・38.8歳(分譲マンション)・43.5歳(中古一戸建て住宅)・42.1歳(中古マンション)、でした。住宅の種類ごとにプラスマイナス3歳くらいのバラツキがあるものの、全体的にみれば30代後半から40歳にかけての間にマイホームを購入している人が多いことが分かります。
かつてはほとんどの人は20代で結婚や出産を経験していましたが、現在はライフスタイルの変化により30代で結婚や出産を経験する人が増えています。今は40歳前後で妊娠・出産を経験する女性も珍しくなく、現代人にとっては30代後半から40代にかけての時期が人生で大きな転機を迎える時期といえます。
マイホームを購入した人の平均年齢のデータを見ると、出産や子供の進学などで人生の転機を迎えてライフスタイルの変化が生じるタイミングで新築住宅を購入するケースが多いようです。ちなみに30代を過ぎると収入が増加して経済的に少し余裕が生まれるので、マイホームの購入資金(頭金)を貯金することができるようになります。これからマイホームの購入をお考えの30代の方であれば、30代後半から40歳にかけての時期を目標に住宅の購入資金を貯金したりハウスメーカーや用地選びを進めることができるでしょう。